少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

映画LIFE観ました! 本当の冒険を教えてくれる素敵な作品

LIFE!/ライフ [DVD]

 感動しました。人生の最終章を迎え自分なりの新たな世界をつくろうとしてる私にとって最高のタイミングでこの映画に出会えました。

            🐆  🐆  🐆  🐆  🐆

 主人公は「世界を見よう。危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」の標語で有名な写真誌LIFEのネガフイルム部門に所属する平凡な中年の独身男。仕事は真面目だが小心者で別部署で働く女性に恋心をもちながらも直接話しかけることもできず、出会い系サイトを通じてコンタクトをとろうとする体たらく。そのくせ妄想癖があり、事故から彼女を救うヒーローを自分自身で設定して悦にいる始末です。

            🐆  🐆  🐆  🐆  🐆

 そんな男の職場環境に大きな変化が生じます。事業の再編でLIFE誌の廃刊が決まり、大きなリストラが囁かれ、主人公は自分の将来に不安をもちます。そんな中、追い打ちをかけるような事態が発生。LIFE誌の表紙の写真を担っていた冒険写真家のショーンが最終号に相応しい写真だと送ってきたネガが見当たらないのです。これは写真家の勘違いでネガは彼の手元にあるのではないかと考え、連絡をとろうとしますが気紛れな冒険家ゆえ所在がつかめません。

追い詰められた主人公はついに少しの手がかりをたよりに極寒の地グリーンランド行を決行、それからは今までの彼からは想像もつかないようなLIFEの標語顔負けの行動力で、現地の人々と交流しながら写真家の足跡をたどり辺境の地に向かいます。そしてついにユキヒョウを追ってヒマラヤにいた彼に巡り合います。このあと、意外でかつ素晴らしい結末が待っているのですが、それは見てのお楽しみということで。(私見ですが、吹き替えでない字幕版での観賞をお勧めします)

             🐆  🐆  🐆  🐆  🐆

 私がこの映画で気づいたことは次の二つです。ひとつめは主人公はLIFE誌の廃刊・自身のリストラという退路をたたれたことで、信念の男・行動的な男に変身することができました。しかしそれはこれまで、曲りなりにも自分自身の仕事に誇りをもって誠実にやってきたからこそだということ。つまり人生の平凡な労苦も小さなトライ・冒険の集積であり、これまで仕事の労苦から逃げずに立ち向かっていた主人公には冒険家の素養があったということでした。二つめは、本気で誠実な仕事を積み重ねれば、必ず理解者や協力者があらわれるということ。この映画が素敵なのは一見派手な辺境地での冒険シーンが描かれながらも、決してそれが主題ではなく、その裏にある仕事に誠実な平凡な男のプライドが主題であったということです。

            🐆  🐆  🐆  🐆  🐆

 実は私自身も出版社で裏方の仕事を長くやってきたので、この主人公の気持ちがよくわかります。私自身も自分なりの小さな冒険を積み上げていきたいと思いました。それにしても主人公を演じたベン・スティラー渋くていい演技するなあ〜。