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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

よく生きるコトバ 「水の音を聴け」

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人間は眼の動物だと言われています。

眼の発達により人間は進化してきたというのです。

でも少し眼に依存しすぎているのかも知れないと思いました。

川沿いを歩いていたときに ふとそう思ったのです。

          

今日は今ひとつ歩いていてココロが動かない

なぜだろう?

そうだ!景色ばかりを見ていて五感を動かしていない。

だからこの風景と自分が一体化しないのだ。

 

それで眼を閉じました

そうすると川の水の流れや鳥の囀りがココロを動かしました。

ああ私は、この音に耳を澄ませていなかったのだ。

自然と一体化していく自分を感じました。

 

「古池や 蛙飛び込む 水の音」

誰もが知る芭蕉の句

今までそんなにいい句とは思わなかった。評論家でも評価しない人もいるようです。

でも思い直しました。この句はやはり傑作ではないかと。

ちっぽけな蛙が飛び込んだだから そう大きい音ではない。

また一瞬の音でもある。

 

でもこの音によって、ありふれた古池にひとつの世界が現れた。

やはりそれは生命を示唆する音であるから。

この音を芭蕉は聴き逃さなかった。

芭蕉は観るだけではなく 聴く俳人でもあったのです。

 

村上春樹さんの「風の歌を聴け」ならぬ

「水の音を聴け」というお話でした。