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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

よく生きるコトバ「大事なのは対になっていること」

うらおもて人生録 (新潮文庫)

元博打打ちで「麻雀放浪記」で有名な阿佐田哲也さんの大ファンだ。

私は博打は弱いしギャンブルを題材にした小説もそんな好きじゃないのだけれど、 阿佐田さんだけは別。

凄い人は観察眼が鋭いというけれど、阿佐田さんの観察眼は鋭いだけでなく凄い。

博打を打つものは用心深くならなければならない。

いきなり手を出すのではなく眺めて認識を深めろというのが阿佐田さんの見解。

つまり観察が大切ということ。それができてはじめて手を出す。

そうなんだ。この観察が不十分だったんだろうな。

というかそれを面倒がってしまう。だから私はすぐに手を出して負けちゃうんだ。

 

さて本題。大切なものは対になっているという阿佐田さんの指摘について。

「戦いながら愛せ」

「利用し利用されろ」

「騙されながら騙せ」

大切なものはすべて対になっているということ。

 

そして最も好きな文章がこれ。

 

 人を愛することができないと、ちゃんとたたかうこともできないよ。

 実はこれがスケールになるんだな。(中略)

 そうして、スケール勝ちが最高の勝ち方なんだ。

 

いま気づいたけど、この本のタイトルも「うらおもて」の対だ。

 

生命の勉強をしていると、DNAの2重らせん構造しかり、雄雌の関係しかり、動物と植物の共生しかり、すべて重要なものは対になっていることがよくわかる。

恐らく自分の回りも極めて重要な対が存在しているのであろう。

自分が気が付かないだけで。

そう思ってたらカミサンが買い物から帰ってきた。