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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

孤独について思うこと

雑感

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 孤独というとマイナス的な捉え方をする人が多いと思いますが、本当にそうなのでしょうか。そして、そもそも孤独というのはどんな状態を指すのでしょうか。

携帯電話の普及とともに、「人と人のつながり」ということが強調されるようになりましたが、多くの人と物理的につながっていれば孤独ではないのでしょうか。

また孤独というのは人との関係だけを見て判断することなのでしょうか。

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 孤独には自分にとって好ましい孤独と耐え難い孤独があるのではないでしょうか。

 例えば私にとって耐え難い孤独とは、まず自分と握手できない孤独です。そして自分が追い求めるテーマや関心が見当たらない孤独です。

これは相当つらく厳しい状況です。逆に言えば、自分と握手できて追い求めるテーマがあれば、周囲とのつながりが仮に希薄であってもそう孤独ではないと思われます。

たとえば一般に芸術家という人たちはそのような境遇に身を置いていることが多いのではないでしょうか。他者と連携はしても、他者に依存している岡本太郎さんや堀文子さんや村上春樹さんを想像することは私にはできません。

 

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 今年で96歳になる堀文子さんなどは「そもそも人間は皆孤独なのだ」と言い切っています。堀さんは画壇からも一定の距離をおき、群れずに活動されています。でも堀さんの精神と肉体は大自然と深くつながっているため、全く孤独には見えません。

孤独は他人によって一時は埋めることはできても永遠に埋めることはできないのです。だから他人の優しい心遣いには深く感謝しながらも、それとは別に自分自身を信頼して追い求めるテーマを粛々と進めていくことが、孤独を乗り越える一番の近道になるのではないかと私には思えます。

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 「孤独死」の増加が近年取りざたされるようになりました。しかし一人で亡くなった人があたかも不幸であると決めつけるのは、単純な捉え方だと思います。人とのつきあいを限定したり距離を置くことで開放される人もいると思います。

 複数の人間が存在すると発生するイジメの問題も、孤独をとにかく回避しようとする人間の行き過ぎた密着とその反動によるものだと私は思っています。

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    話をしていても通じ合えない人間の中に留まるくらいなら、一人で自分の追い求めるテーマを勉強したり、大自然の中の安らげるものを見つければいいのです。

そうしていれば同じ志や趣味嗜好をもった人間に出会い、結果として貴重な友人ができるかも知れません。

孤独の回避によってではなく、希望を抱き方向性をもつことで、人は好ましい孤独も獲得して、より主体的になれるのだと私は思います。