少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

せつなくてときめく映画 「陽だまりの彼女」

陽だまりの彼女 DVD スタンダード・エディション

 

すでに昨年公開され大人気を博した映画だそうですが、おやじの悲しさ。

まったく知らず、昨日かみさんが録画したものを観ていたのを横目で眺めていて、

いつのまにか引き込まれて最後まで見てしまいました。

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ラスト15分まで、この映画は旧来ある難病ものの純愛映画だと信じ込んでいました。

しかしこの映画は、そんなシンプルなものではありませんでした。

上野樹里が繊細だけど甘え上手な女性の可愛さを良い感じで演じています。

草食系男子を演じる松潤との仲睦まじい雰囲気も、凄くいいですね。

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真緒(上野樹里)と浩介(松潤)は、中学時代のクラスメイト。

すごくとろいためクラスで苛められていた真緒を浩介が庇ってくれたことで、

下校をともにする程度の淡い付き合いのようなものが始まります。

浩介は小学校時代、弱ったネコを助けてあげたこともあるような優しい少年で、

彼女は彼にどんどん惹かれていきます。

しかし浩介は急に引っ越すことになり、二人に別れが訪れます。

真緒は泣き叫び、浩介に手を振って別れを惜しみます。

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 時はすぎて、浩介は広告会社で働くようになりましたが、職場で二人は偶然再会を

はたします。彼女はすっかり仕事ができる成熟した女性に成長していました。

頼りなかった少女時代の面影はありません。二人は互いに惹かれ 、結婚を前提に

つきあうようになります。故郷の近くにデートにいったとき、半ば強引に真緒は

家族に浩介をひきあわせ結婚を両親に認めさせようとします。

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しかし浩介は意外なことを彼女の父親から聞きます。彼女は13歳のとき里子として

この家族にひきとられていて、そのこと自体は浩介は彼女からも聞かされていた

のですが、真緒は「全生活史健忘」という難病をかかえていて、

何と13歳以前の記憶が全くないというのです。

症状については今はおさまってはいるものの、いつ再発するかわからない。

そのときには彼女の記憶から浩介の存在は消える。

結婚するには相当な覚悟が必要であることを浩介は知りました。

でも彼の真緒と一生添い遂げたいという気持ちは変わりませんでした。

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マンションでささやかな二人の新婚生活がスタートしました。

しかし真緒の体力は、新婚生活にあわせて急激に低下してきました。

まさに寿命がきたかのように。そんなとき隣家から悲鳴が聞こえてきました。

こどもがベランダから落ちそうになっていて、母親が片手で支えているのですが、

もう限界なのです。

真緒は、下階の窓から飛び込んで、こどもを抱いたままいっしょに落下しました。

なんと奇跡的に着陸に成功、二人は無事でした。

しかし翌朝、真緒は浩介のもとを去りました。そして・・・・

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このあとはネタばれになるので語りませんが、この顛末をみて純愛ものが

あまり好きでないカミサンが何故この映画を観ていたかを理解しました。

映画を見終わって、カミサンはネコに餌をあげていました。

そのあげ方が、心なしか普段より優しくなっているように思いました。

いい映画は、人をより優しくさせるのかも知れません。