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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

ときめく映画 復活の日

お元気ですか。少年シニアです。前回に引き続きSF映画ですが、こちらは近未来

もので日本が誇るSF作家、小松左京氏の原作を映画化した「復活の日」です。

復活の日 デジタル・リマスター版 [DVD]

先日、ふと図書館で小松左京の「宇宙にとって人間とは何か」という本を読んだのですが、改めて氏の知的好奇心からくる博学さ、深い見識を知って感銘しました。

ただ、若い人は小松左京をどれくらい知っているのでしょうか。書店に行ってもその著書が多く並べられているとは決していえず、少々淋しい気持ちになりました。

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   1982年 東西冷戦は緊張のピークに達し、密かに生物兵器も開発されていました。そんな中、生物兵器に対抗するために開発された猛毒性のウイルスがスパイによって持ち出されます。このウイルスは―10度以上になると増殖する極めて繁殖性の高いものでした。ところが、そのスパイが乗っていた航空機が墜落し、ウイルスは世界中に拡散されてしまいます。

  春になり気温の上昇とともにウイルスは増殖を始め、全世界に蔓延。夏には人類を含む生物がほとんどが絶滅し、わずかに生き残ったのは極寒の南極大陸に滞在していた各国の観測隊員数百人でした。

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 残った人間たちは協力しあい南極で人類の生き残りにかけますが、最大の懸念は、日本の地質学者の吉住(主人公)が予測した米国東部の巨大地震の襲来でした。

この地震を「敵国」の核攻撃と誤認した米国自動報復装置がソ連本土に核ミサイルを撃ち込み、これを受けてソ連からも南極も含めた全世界に核ミサイルが打ちこまれれば、南極にいる人類も死に絶えてしまうからです。

 誰かが、ワシントンに行って自動報復装置のスイッチをオフにしなければならない。 吉住は意を決して自ら志願して、ワシントンに向かいますが・・・

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  小松左京がこの小説を書いたのが1964年です。キューバ危機は乗り切ったものの、ベトナム戦争で米ソは激しく対立していました。また上映年の前年1979年にはソ連のアフガン侵攻がはじまり、米国がモスクワオリンピックのボイコットを表明。そのこともあって、この話はかなり真実性と恐怖をもって受け止められたと思います。

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 私は 映画上映時まだ大学生で、商業主義的な匂いのする角川映画が好きになれず劇場で見ることはありませんでした。その後、小松左京の小説を読みDVⅮで鑑賞。劇場の大スクリーンで見なかったことを心の底から後悔しました。

それだけの映像美がこの映画にありましたし、ジャニス・イアンの主題歌も素晴らしかったからです。もちろん、脚本・演出の素晴らしさは言うまでもありません。

いずれにしても、日本には小松左京という壮大なスケールをもったSF作家がいたことを忘れないようにしたいと思います。

 

オープニング ジャニスイアンが唄う主題歌と南極の厳しい自然風景がマッチしています。


映画「復活の日 VIRUS」 ジャニス・イアン - ユー・アー・ラブ - YouTube

 

こちら圧巻のラストと主題歌によるエンディング。これから見られる方は自らの判断でお願いします。

生命の逞しさを教えてくれるペンギンの映像シーンにも感激しました。


復活の日 Virus ラストシーン(2) - YouTube