読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

孤独との向き合い方について

雑感

お元気ですか。少年シニアです。

清原元選手が覚せい剤所持・使用で逮捕されました。その背景には野球界から引退し

て将来が定まらないうえ、離婚して家族とも離れ孤独の身になり、寂しさのあまりに

・・・・ということが語られています。

 

前回ドフトエフスキーを取り上げたのですが、彼自身も孤独を恐れ憂鬱病に悩まされ

たと言います。でも彼らに限らず大なり小なり人間は孤独な存在なんだと思います。

画家の堀文子さんも著作の中で、「人と一緒にいようがいまいが、人はそもそも孤独

な存在なのだ」という趣旨のことをお書きになっていましたが、私も全く同感です。

 

f:id:tkbkun:20160209230144j:plain

 

 人間以外の哺乳類をみると、物理的により孤独を強いられるのは雄ですね。力が強

くて群れを統率することのできる少数の雄は別として、殆どの雄は、群れから離れて

単独行動します。(逆にメスは子どもや姉妹と群れを形成します)

だから本来、動物界の雄は孤独に耐えられるようにできているのでしょうが、現在、

人間の男の多くは組織社会という強力な群れの中で長年生き、そこでの価値に身を委

ねるため、一旦組織からはずれると、強い孤独感に打ちひしがれてしまうのです。

 

 でも、堀文子さんが仰ったように私も人間は本来は他の生物同様に孤独であり、

孤独に耐えられるように設計されていると思います。

逆説的な言い方になりますが、それは好むと好まざるに拘らず生き物は全て物理的

につながっているという前提があるからこそ、孤独な状態でも生きていけるのでは

ないかという気もします。

 

f:id:tkbkun:20160211082211j:plain

 自分の回りの狭い世界の関係性だけをみるのではなく、人間世界を飛び越えたも

のへの関係性に想いを致すことで、孤独な個としての存在と広大な宇宙との思いが

けぬ繋がりを実感し、いわゆるカントの言う「いかに感嘆しても感嘆しきれぬもの

は、天上の星の輝きと我が心の内なる道徳律」という境地に達することができるの

ではないか。私はそう思っています。

 

人間は精神があるがゆえに孤独感を感じるわけですが、自然を眺めることは、それ

を中和させ安定させる効果があるように思います。

ヘッセもドストエフスキー同様に神経症の兆候があり、孤独感の中で生きてきた作

家ですが、ヘッセの場合は、自然を友とする態度がありました。その態度がヘッセ

を救ったように思えてなりません。そして翻って自分の人生に想いをいたすとき、

孤独感に苛まれたときに私を救ってくれたのは、間違いなく大いなる自然でした。

 孤独への向き合い方によって、人生の彩どりが変わるとすれば。これは人間の永遠

のテーマと言えるのではないでしょうか。