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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

小笠原諸島2 岩・木・戦跡 声なき声は何を語るか

自然

 お元気ですか。少年シニアです。引き続き小笠原諸島の生命について。

今回は島内の森・地層・そこに棲息する生き物や戦跡をクローズアップします。

 

小笠原諸島は約4800万年前に海底火山や火山島が隆起して誕生しました。そのため周囲を取り巻く断崖には火口の断面や噴火の痕跡を見ることができます。(下の写真は、通称ハートロックで知られる千尋岩)

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 溶岩によって島が形成されたことから、山の頂上部も岩石がむきだしになっており、土層が薄いことから

根を伸ばすことができないため樹木は高くなれません。そのうえ外来種のマツに光を遮られ固有種の植物が

小さくなって生きているという現実があります。こうしたエリアを乾生低木林といいます。

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これに対して谷合には、雨水が流れこみ土層もしっかりして植物も根を下ろせるため、髙木が見られます。

上は外来種の「カジュマル」の木の枝にぶら下がり戯れるガイドさんです。下は小笠原の固有種の大型シダ

通称「マルハチ」(茎にマルの模様がありその中に八の字に見える模様があることから命名)を下から見上

げた写真です。このようなエリアを「湿性高木林」と言います。

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父島の樹木でユニークなのが「タコの木」。むき出しになった根がタコの足のように見えるところから命名されたと言います。面白いのが、木が大きくなってバランスが悪くなると幹の部分から根をだし上から地面に突き刺し支柱のようになること。生命力を感じさせてくれる木ですね。

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島内で唯一の落葉樹の「モモタマナ」。

1〜3月が紅葉期で、大きな葉がひらひらとではなくボタッと落ちていました。

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森を歩いているとあちこちで戦跡をしめす石垣や穴・物 (写真下のビール瓶には昭和18年製造の表示が。

このビール瓶で幹から落ちる雨水を貯めていたそうです)がみられます。

戦時中森の中は、今以上に整備され。この森の中でで激しい戦いが展開されたようです。

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来、小笠原諸島は風や波や鳥の羽根などを通して生物が運ばれて、独自の生態を築いたのですが、人間の上陸に伴って様々な生物が運ばれ、それら外来種が生態系を大きく変えてしまう事態が発生しました。ガイドさんがつかんでいるトカゲがアメリカ産の「グリーンアノール」。樹木を跳ぶようにするする登っていく姿をあちことで見かけました。これに対しその下の写真が小笠原の固有種「オガサワラトカゲ」。ひとまわり小さくグリーンアノールの勢力に押されてひっそりと生きているようです。

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人間が家畜用に持ち込んだ山羊が野生化して父島の独特の植生を脅かしており駆除の対象となっています。

こちらの群れは、釣浜近くの崖で見かけました。f:id:tkbkun:20160325141452j:plain

 

父島南西部ある南島は、父島と異なりサンゴ礁が隆起してできた石灰岩の島です。

クサトベラという肉厚の葉をもつ植物が群生しています。島内にある陰陽池は海とは遮断されていますが

地下から海水が流れ込んでいるのか、幾分しょっぱい感じ。

南島はウミガメの産卵場所ですが海に戻らずこの池に棲みついてしまったウミガメが確認されたとか。

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 小笠原報告の最終回は、生活エリアや島内の人々についてご紹介します。