自信について
お元気ですか。少年シニアです。
人生の最終章に入って感じることなんですが、人生にとって一番つらいことは、
自分を信ずることができないことだと思っています。
逆に言えば、自分を信じられるよう自分なりに準備・工夫していくことが人生
なのではないかと思います。
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まずあるがままの自分を受け入れたうえで、やはり大切な部分で自分に足りない
ものを感じたときに、それなりの準備・工夫をして足りないものをうめていく。
こんな地道な積み重ねが自信につながっていくような気がします。
自分の人生を振り返った時に、一番最初に自信めいたものができたのは高校の
野球部時代でした。
高校から野球部に入った私は中学から野球部に入っている同級生から技術的にも
体力的にも大きく遅れ、試合で出る機会も少なく1年後には退部しようと思うまで
追い込まれたのですが、ふと「ここでやめたら敗北感だけが残るだろう」と思い直
し、試合に出られようが出られまいが、どんな結果になっても最後まで続ける決心
をしました。
その上で、どうすれば非力な自分が試合に出れるか考え、流し打ちとセーフティー
バンドの技術を高めることに挑戦課題を絞って練習にとりくみました。
試行錯誤が続きましたが、徐々にヒットも出だし、引退間近にようやくレギュラーを
勝ち取ることができました。
公式試合の通算打率が2割3分ですから決して褒められた数字ではないのですが、
今から思うと、厳しい状況の中で最後まで自分なりの準備と工夫をしたことで、
自分へのそれなりの信頼感が具体的な形で芽生えたように思います。人生で初め
て得た小さな達成感、自分との約束を守った小さな満足感。いま振り返ると、こ
こが人生のターニングポイントだったようです。
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ただこうした小さい自信は、少しのことで脆くも壊れてしまいます。
社会はさらに厳しく他人から、時には身内からも自信を根こそぎ奪い取られるような
扱いをうけたり,準備や工夫した過程は全く無視され結果だけで評価されることも
しばしばだからです。
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それでも、一番大切なのは、自分が大切と思うことに、自分がどれだけ迫ったか
という「自己評価」です。
「人事を尽くして天命を待つ」
何か行き詰まりを感じたときに、この言葉を口ずさむようにしています。
目標は達成できずとも、目標達成に向けて準備・工夫することは可能です。
またその上で天命に結果を託す覚悟も決まり、気持ちが楽になります。
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結果だけを追って自分を見失うよりは、自分を信じて力及ばす目標に到らなかった
ほうがましです。
こう断言できるのも 年をとったからかもしれません。以前にくらべて失うものが
少ないのです。年をとるのもあながち悪いことだけじゃなさそうです。