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少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

飾らぬ横綱 稀勢の里の見事な口上

お元気ですか。少年シニアです。

稀勢の里が晴れて横綱に昇進しました。私も一相撲ファンとしてこの日を

待っていました。30歳という年齢から遅咲きと言われますが、むしろここ

からが稀勢の里の黄金時代に向かうのではないかと思っています。

 

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昨年あたりから稀勢の里は、一皮むけた印象があります。

以前NHKのスポーツキャスターがインタビューの中で、ここ一番での勝負弱さを

話題にしたとき、むきになることなく淡々とその事実を受け止め、それを打破する

ためには、「日々の精進を続けて力をつけ目の前の取組に集中していくしかない」

稀勢の里が答えていたのが強く印象に残りました。

稀勢の里は「あるがままの事実」をきっちり受け止め、気持ちよりも行動をベース

とした事実本位で物事を処理していこうとしているのだと感じたのです。

          

こうした考えは、横綱の口上にもよく表れていたと思います。不要な形容詞や四字

熟語を使わず「精進」という言葉にすべてを込めての口上でした。

黒澤明監督の代表作のひとつに「生きる」という映画がありました。

「楽しく生きる」とか「自分らしく生きる」とか「よく生きる」とか、修飾する言葉

をつければ映画のイメージがより観客に伝わると思うのですが、敢えて「生きる」と

いう3文字に全てをこめ生を描いたところに、この映画の素晴らしさがありました。

それと同じ思いを「精進」という言葉にすべてを込めた新横綱の口上に感じました。

 

いずれにしても稀勢の里がこれからどのような横綱になっていくのか、とても楽しみ

です。その実力は既に折り紙つきですから、横綱になってさらなる進化をというより

自分の勝ちパターンの型に磨きをかけていって攻守のバランスのとれた「気は優しく

て力持ち」という如何にも横綱らしい横綱になってほしいというのが私の願いです。