少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

熱い甲子園の夏が終わって

熱い甲子園の夏が終わった。東北初の優勝を期待された釜足農業は、予想以上の大差

で実力№1の大阪桐蔭に敗れた。敗れはしたものの実力校を打ち破って初の決勝に

進んだ金足農業の健闘には大きな賞賛を贈りたい。

また本命のプレッシャーに打ち勝ち春夏を連覇した大阪桐蔭にも、大きな拍手を贈

りたい。本命と言われその中で勝つのは並大抵なことではない.

 

今日の吉田投手の投球を見ていて、ただ一人でここまで投げ通した疲労が予想以

上であることを感じた。

だから6回以降、マウンドを降りた時には、正直ほっとした。

5回ですでに勝負は決していた。だから彼をさらに続投させる意味はなかったし、

これ以上投げさせるのは、体育科学的にも無謀な行為だと思ったからだ。

 

金足農業の監督はは9人野球に強くこだわっていたようだ。

2番手の投手に来年のエ―ス候補に甲子園を経験させるために投げさせるのかと

思っていたが、サードのレギュラー選手が投げ、控えの選手の出番は全くなかった。

9回裏も試合は完全に決していたが、柿木投手に完全に抑え込まれていた選手に

代打を送ることはなかった。

 

レギュラーを完全に固定させるのもいいが、私自身は、控えの選手も自分の売り

をつくって、全員で野球をするスタイルが好きだ。

吉田投手一人だけでなく、対戦相手や得点差をみて二番手の投手に機会を与えて

経験を積ませていれば、吉田投手の負荷も少しは軽減されていただろうし、何よ

二番手投手の成長する機会を与えただろう。無理して酷暑と厳しいスケジュール

を一人で投げ切る行為を美談にしてはならないと思う。このあたり投手への負荷を

物理的に防ぐ施策を高校野球連盟は早急に考えてほしいと願っている。

 

 昨年監督を退任した日本文理高校の大井監督のコラムに、中京とのあの決勝の

あわや逆転劇の際に、一度も出場機会のなかった3年生を代打に出すよう主将が

監督に直訴し、その気持ちに心を動かされその選手を代打におくり、見事にタイ

ムリーヒットを打ったという逸話が掲載されていた。

その選手は、練習にも真面目に取り組み努力を惜しまない選手だったのをチームメ

イトもみていて、監督もその姿勢を認めて大切な場面で彼の野球に対する姿勢に賭

けたのだ。

私はこういうことが高校野球にはあっていいと思う。状況に応じてできるだけ多く

の選手に機会を与えることは、教育の一環である高校野球にはとても大切なことだ

と思う。決勝が試合の方が途中から決していたので、ふとそんなことを考えた。