少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

各省庁の障害者雇用のデータ改ざんについて

前回、通販オークションのことについて触れたが、さらにたまげたことがあった。

各省庁による障害者の水増し雇用だ。中には障害者手帳も確認せず、視力が悪いた

んなる近視の人間を障碍者としてカウントしていた省庁もあったという。

 

民間企業には、2.2%以上の雇用を義務付け、それに満たない場合は是正勧告した

うえで企業名を公表し、一人につき5万円の罰則をとっているのに、自分たちは、

十分なチェックもせずまた故意に障碍者扱いにして数字あわせをして、民間企業

以上の数値を出して、あたかも自らは障害者雇用の意義を十分理解しているかの

ようにふるまっていた。あまりにも姑息というしかない。

 

この責任を問題があった省庁はどうとるのか、いまだに公表されていない。

私は民間企業に未達の場合は、罰金を科している以上、問題のあった省庁も同等

の罰金を国に支払うべきだと思う。

そしてそれは省庁の予算(つまり税金)から払うのではなく、省庁の幹部以上

(課長以上)の給与から支払うべきだと考える。事務次官は当然ながら解任さ

せ、退職金も返納させ罰金に充当する。そのくらい厳しくことにあてるべき問

題だと考える。

 

官僚や公務員はスト権がないかわりに、仕事の身分に対しては民間以上に守られて

いる。個人が責任をとるシステムが欠如しているため、ただ陳謝し、再発防止を唱

えれば、それですまされる。そのことが再び業務の質を低下させる。

おそらく地方においても同様のことが発生しているだろうから、即刻しらべてその

実体を明らかにすべきである。

 

わたしは最近CS放送で「官僚たちの夏」という城山三郎原作の連続ドラマをみた。

通産省の官僚たちが個人の出世を目指しながらも、よりよい国づくりにために何を

すべきかを真剣に考え、時には政治家にも立ち向っている熱い官僚の姿を描いてい

て、感動した。彼らを支えていたのは自分たちが国を引っ張っていくという矜持だ

った。

 

しか今の官僚たちは政治家に気を遣い、保身に走っている。小泉首相に官僚批判

されたときに、堂々と戦って矜持ある官僚の姿をしめすべきだった。官僚主導か

政治家主導になれば迅速に案件は処理され無駄が減り国はよくなると自民党

民主党も主張し、政治主導が国家をよくする最善の方法だと主張したが、むしろ

以前よりひどくなった感がある。そしてそのころから官僚は、保身にはしり、政

治家におもねり忖度し、自分たちの都合の悪い情報は隠蔽するようになった。

そういう意味でも官僚の使命感や自主性を奪い、劣化させたのは政治家の責任で

もある。さらに政府が各省庁の幹部の人事権まで握るようになって、官僚は委縮

しごまかし、政治家の顔色を窺うようになった。

いずれにしても今回おこったことを簡単にすませるのではなく、その背景まで明

らかにして、実体ある責任をとらせた上で再発防止策を検討すべきだと私は思う。