少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

私の朝ドラ私見

ドキュメンタリー(特に自然もの)やスポーツ番組が好きでドラマにはあまり興味が

ないのだが、時に嵌るドラマもあって、こういうドラマにぶつかると佳作の映画を見

るようで、ささやかな幸せを感じる。私にとっていいドラマの要件は3つ。

 

1.主人公に魅力があり、共感性を感じることができる

2.脚本のコンセプトが明確に伝わってくる。

3、マンネリ化せず、かといって奇をてらう展開でもなく、自然と次への展開を期待

  したくなる。

 

ドラマといえば、やはりNHKの朝ドラだが、半年という長丁場なので、自分なりの評

価がはっきりする。最初は必ず見るが面白くなると全く見なくなる。マンネリ化によ

って視聴率が15%をわった状態になったとき、再び朝ドラに視聴者を戻したのは、

ゲゲゲの女房」だった。

水木しげるがどのように一流の漫画家になったのか、その水木しげるを支えた奥さん

がどんな人だったのか、奥さんとしてどんな苦労があったのかが丁寧に描かれていて

久しぶりに最後まで見とおした。このドラマから朝ドラ復活の兆しがみえだした。

しかし、その後の朝ドラでも、最後まで見通したもの、途中で見なくなったものなど

先程あげた3つの要件によって、自分個人の評価は大きくわかれる。

ちなみにゲゲゲからの個人評価は以下の通りである。

 

 ゲゲゲの女房   A   (18.6%) 前述

 てっぱん     B+  (17.2%) 主人公のひたむきさに好感がもてた

 おひさま     C   (18.8%) 蕎麦屋の妻になって面白くなくなった

 カーネーション  A   (19.1%) 最後まで尾野真知子が演じてほしかった

 梅ちゃん先生   C   (20.7%)  主人公の熱意が伝わらなかった

   純と愛      B-  (17.1%) やはり奇をてらいすぎた

 あまちゃん    A   (20.6%) 脇役もよく皆が盛り上げた

 ごちそうさん   A+  (22,3%) 「食の大切さ」という軸が一貫していた

 花子とアン    B-  (22.6%) 本筋でない白蓮の話が長すぎた

 マッサン     C   (21.1%) 主人公の熱意はからまわりしていた

 まれ       C   (19.4%) 主人公のスイーツに対する熱意に疑問

 あさがきた    A   (23.5%) 女子大創設の話が雑だったのが残念

 とと姉ちゃん   B+  (22.8%) 主人公の豪快さと繊細さに共感した

 べっぴんさん   C   (20.3%) 娘との葛藤が長すぎた

 ひよっこ     A   (20.4%) 家族愛の大切さに共感した

 わろてんか    C   (20.1%) 早く成功しえらくなりすぎた

 半分青い     C   (現在23%相当) 別褐 

 

カーネーション」と「あさが来た」は、主人公が偉くなった段階で最後の1か月

は、あまり面白くなくなった。それがなければA+というほど面白かった。

 

今の「半分青い」は世間的には髙視聴率だが、私自身は主人公の極端な心変わりや、

奇をてらっためまぐるしい展開についていけない。

特に主人公の亭主が自分の夢をかなえるために唐突に離婚をもちだしたこと、それに

対して主人公が激怒して「死んでくれ」という言葉を発したときに、私の中で見るの

が不快になり、その後いっさい見ていない。ただ、当然ながら人の好みは千差万別で

あり、あくまでもこれは、私の個人的な意見である。

 

ちなみにゲゲゲの女房前まで遡ってこれまで見てきた朝ドラで最高によかったのは

1997年の「あぐり(28.6%」である。田中美里がふんわりとしながらも、しんのある

あぐり」を好演した。野村萬斎里見浩太郎 星百合子 松原千恵子草笛光子 

森本レオ 名取裕子などの脇役陣も配役にぴったりだった。

あぐり夫婦が人生の岐路にたったとき、夫婦で屋根にのぼって夫が「これからどう

なるのかな」とあぐりに言ったとき、あぐりが「それは風が決めることだから」と

いった言葉が忘れられない。

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あぐり」は実在の人物で作家の吉行淳之介吉行理恵 そして女優吉行和子の母親

である。98歳まで自分を指名してくるお馴染みのお客さんが亡くなるまで市ヶ谷で、

美容院を営み、その後も好奇心を失わず、107歳まで生きた。ご本人の生き方はドラマ

で描かれた以上に素晴らしいものだった。