少年シニア 自由形で生きる

人生の最終章を少年に戻って自由形で生きる事に決めた男が出会った風景・言葉・芸術・人

メルケルのような女性首相よ 日本に出でよ

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 先進国の中で、政治における女性の地位が最も低いのが日本と言われている。私がこどものとき(50年前)にくらべれば、与党・野党の女性議員の比率も増え、大臣も登場するようになったが、残念ながらまだ首相はあらわれていない。これは女性が政治家として活躍する基盤が欠けているということもあるのだろうが、女性議員の中にこの人を首相にしたいという人材がいないということもあると思う。

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 私は今世界の中で最も高度な政治力と高い倫理観をもった政治家は女性のドイツ首相のメルケル氏だと思っている。支持率が下がることをあえて承知したうえで大局観と倫理感で難民を積極的に受け入れようとしている度量はすごいものがある。並みの首相なら支持率をあげるために難民受け入れに消極的な施策づくりをするが、彼女はこの件に関してだけは決して妥協しようとしない。EUの連帯についてもフランスとの関係を良好にしてメルケル氏なくしては、ポピュリズムに覆われだしたEU各国はもろく分断してしまう可能性がある。彼女は、東ドイツ出身だがふつうであれば、統合された東ドイツ側から統一ドイツの首相に抜擢されることはありえない。彼女の群をぬいた力と誠実さが西ドイツの人々の信頼感を勝ち得たのだと想像する。

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 力のある女性首相といえばよくサッチャー氏の名をあげる人がいるが、彼女は決してグローバルな人ではなく、今はやりの言葉でいえばアングロサクソンファーストの人であり、社会的弱者に思いを致すという倫理観はほとんどなかった。フォ―クランド紛争では、植民地時代に奪い取った南米の孤島のために多くの軍隊をおくり無益に自国の戦士の命を奪った。メルケル氏とはその点で力量・度量に雲泥の差があると思う。

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 ひるがえっていまの日本ではどうか。最近は必ず閣僚の中に2~3人の女性大臣が現れるようになった。(今回は一人だが、国会や党の要職についている)

ただ、この人が首相になればという日本版メルケル氏が不在している。稲田氏、高市氏 野田氏 片山氏 いずれも不適切な言動や対応で自ら信頼感を低下させている。もう国会議員ではないが一時期待された小池氏も人を小馬鹿にした行為とその独断さにより一気に国民からの信頼感を失ってしまった。

彼女らをみているとヒラリークリントン氏に見られる常に自分を前面に押し出す自己顕示欲がみえかくれして、本来の日本をよくしようという使命感やそのために自分が泥や非難をあびてでもやりぬこうとする、かつての市川房江氏のような骨の強さ見えてこない。野党側をみても育児の重要性を訴えながら不倫まがいのことをして、他人の不祥事に対しては厳しく糾弾するが、自分の不手際や不適切な行為については沈黙を守った山尾氏など人間として論外の人もいる。

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 これでは女性の首相の誕生や大臣比率のアップはのぞめない。まずメルケル氏のような優れた女性政治家が登場し、その姿に感銘し薫陶を受けた女性政治家がどんどん増えていくという流れにしなくてはならないが、そこが見えてこない。自民党の松島氏は以前国会の中で議論が行われているときに本を読んでいた。ふつう会社の役員会で重要課題を論じているときに議論と無縁の本を読んでいたら即刻役員を解任、場合によっては首になるだろう。そして笑えるのは松島氏が読んでいた本はメルケル氏の書いた本だという。メルケル氏を尊敬しているなら、自分の自由時間や遊説中の車中で読んで、そこから何かを学べばいいのであって、この程度の人が大臣なのかと、恥ずかしい気持ちになった。

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 日本にも出でよ。メルケル首相並みの力量をもった女性首相が。男性比率が多い政治界に未来はない。本当の意味での男女の智慧が結集された国や世界にならなくてはならない。私はメルケル首相並みの力量をもった女性首相の登場を強く期待している。そして東ドイツでありながら、また女性でありながらもメルケル氏を抜擢したコール首相のような人を見る目をもった男性首相を強く望んでいる。残念ながら現在の首相の安倍氏には地味ではあるが優れた人材を抜擢する眼力は全くない。